テスラの投資家であるノルウェー最大の年金基金KLPは、来るテスラ年次総会で株主提案に賛成票を投じる意向を表明した。この議案は、電気自動車メーカーに対し、団体交渉への不干渉を約束し、賃金・労働交渉に誠実に取り組むよう求めるものである。この動きは、10月27日に始まったスウェーデンのテスラメカニックによる継続的な労働争議により、操業が中断し、北欧全域で同調ストライキが発生している中でのものである。
テスラの年次株主総会は6月13日に予定されており、株主は機関投資家4社が提出した提案を検討する。KLPの責任投資責任者であるキラン・アジズは、「（この提案が）他の株主からも大きな支持を得ることを期待している」と述べ、この提案への支持を表明した。KLPは現在、テスラの株式90万株（約1億6200万ドル相当）を保有している。
これに加えてKLPは、テスラが提案したデラウェア州からテキサス州への移転案と、イーロン・マスクCEOの560億ドルの給与パッケージの批准に反対する投票も行うことになっている。アジズ氏は、移転計画には十分な根拠がなく、潜在的なリスクがあるとして批判し、マスク氏の給与パッケージは過大であり、現株主を希薄化させると述べた。KLPは2018年にマスク氏の給与パッケージに反対票を投じたことがある。
スウェーデンで進行中の労働争議は、テスラの労働組合に対する世界的な立場に影響を与える可能性がある。スウェーデンのAMF年金基金も団体交渉への支持を表明しており、他の投資家からの支持も積極的に求めている。
今回の株主運動は、テスラの四半期売上高がアナリストの平均予想を下回り、2020年以来初めて213億ドルに減少したと報じられたことを受けたものだ。テスラはこれらの件に関するコメント要請にまだ回答していない。
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