バディア・スパイスのオーナー一族は、負債を含めて12億ドル以上となる同社売却の可能性を検討している。事情に詳しい情報筋によると、同社は現在、投資銀行のレイモンド・ジェイムズと共同で買収案を模索しているという。
バディア・スパイス社は、スパイス、調味料、ソース、紅茶、その他関連製品の数々で知られ、過去12ヶ月間のEBITDA（金利・税金・減価償却前利益）は約1億ドルと報告されている。
キューバからマイアミに移住したホセ・バディアが1967年に創業した同社は、息子のジョセフ・"ペペ"・バディア、そして後に3人の娘のリーダーシップのもとで大きく成長した。フロリダ州ドーラルを拠点とするこのビジネスは、その範囲を拡大し、70カ国以上で製品を販売している。元々、バディア家のビジネスは、マイアミ周辺の小さなボデガに香辛料を供給することから始まり、以来、ヒスパニック食品業界で著名な企業となった。
レイモンド・ジェームズはこの件に関するコメントを控えており、バディア・スパイス社およびその所有者は、売却の可能性に関するコメントを求めても回答していない。
同じように、2019年にファルフリアス・キャピタル・パートナーズに買収されるまで同族経営の歴史を持つもうひとつのスパイス会社、ザウアー・ブランズもまた、10億ドル以上と評価される可能性のある売却を模索していると報じられている。
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