[10日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は10日、マスクの着用で新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせることが景気回復にとって重要であるという認識を示した。
カプラン総裁はFOXビジネス・ネットワークのインタビューで「ウイルスがどのように進展し、何が起きるかということが、経済成長の進み具合に直接関わってくる。金融・財政政策が重要な役割を担う中で、広範なマスク着用や医療規則の適切な実践こそが最も重要な経済政策となり、それを徹底すれば経済成長は速まる」と述べた。
今年の経済成長は年後半にプラスに回復するものの、年全体では4.5─5%のマイナス成長になると予想。6月の卸売物価指数(PPI)が予想外に落ち込んだことについては、失業率の高止まりや未利用の生産能力を踏まえれば不思議ではないとし、「余剰能力が解消されるまでディスインフレの状態が続く」との見方を示した。