[上海 18日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は、香港株式市場のハイテク株関連指数に連動する9つのETF(上場投資信託)を承認した。中国メディアの財新が18日、報じた。最近売り込まれたハイテク株の押し上げ材料になる可能性がある。
当局は今月初旬に国内の資産運用会社に対し、香港株式市場のハンセンテック指数に連動するETFの販売を初めて承認したばかり。国内投資家がアリババ・グループや騰訊控股(テンセント・ホールディングス)などのネット大手に投資する機会が広がった。
新たに承認されたETFは3つのカテゴリーを網羅する指数に連動しており、CSI香港コネクトテクノロジー指数、ハンセンSCHKチャイナテクノロジー指数、CSI香港テクノロジー指数が含まれている。これらの指数の構成銘柄は総じて、香港に上場するハイテク企業上位30社で構成するハンセンテック指数と重複している。ただ、銘柄の組み入れ比率は指数ごとに多少異なる。
香港のハイテク株は今年、本土の規制当局による監視強化や米中関係を巡る懸念などを背景に下落基調にある。ハンセンテック指数は年初から7.7%下落。一方、ハンセン指数は4.8%高となっている。
財新によると、新たに承認されたETFは投資信託運用会社9社が組成した。鵬華基金、景順(インベスコ)長城などが含まれる。