(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 4914.22(‐157.46)
前営業日終値 5071.68(+25.21)
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クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 5952.03(‐205.19)
前営業日終値 6157.22(+86.62)
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CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 3432.99(‐143.46)
前営業日終値 3576.45(+56.72)
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<ロンドン株式市場> 急反落しほぼ10カ月ぶり安値で引けた。世界経済と欧州の債
務問題をめぐる懸念が強まりリスク選好が低下するなか、鉱山・銀行株を中心に売りが出
た。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は前年9月4日以来の安値で終了した。この日の下
落率は5月14日以来の大きさとなった。
鉱山株の下げがきつかった。中国経済の弱い成長見通しに対する懸念が広がったとトレ
ーダーは指摘した。民間調査機関コンファレンス・ボードがこの日、4月の中国の景気先
行指数を大幅に下方修正し、前回発表時の1.7%の上昇から0.3%の上昇としたこと
が一部影響したという。
欧州中央銀行(ECB)による1年物オペの期日を7月1日に控えて欧州債務への懸念
が強まるなかドルが買われ、非鉄金属など金属相場が軟調となったことも鉱山株を圧迫し
た。リオ・ティント
この日発表された6月の米消費者信頼感指数も4カ月ぶりに低下した。
債務関連のエクスポージャーが不安視され、銀行株も弱かった。バークレイズ
が6.3%安。HSBC
米原油先物
クレディ・スイスの投資判断引き下げも悪材料となり、ボーダフォン
%下落した。
<欧州株式市場> 反落。FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は主要下値
支持線を下抜け3週間ぶり安値で引けた。
米消費者信頼感指数の大幅低下を受けて景気の先行き不安が高まったほか、銀行の資金調
達をめぐる懸念も根強い。
同指数<.FTEU3>は30.86ポイント(3.01%)安の995.82と、終値で6月
8日以来の低水準となった。1日の下げとしては6週間ぶりの大きさ。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は112.33ポイント(4.21%)
安の2556.34。
金融株が安い。欧州中央銀行(ECB)の1年物オペ(4420億ユーロ)の期日が7
月1日に迫るなか、金融システムが1000億ユーロ超の流動性不足となる可能性が懸念
されている。バークレイズ・ウェルスの株式ストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏は「プロ
セスが円滑に進まず、流動性がひっ迫した状況を生み出しかねないとの懸念が若干ある」
とし、市場の注目度が高いと指摘した。
STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は4.5%安。バークレイズ
Pパリバ
─8.1%値下がりした。
米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が発表した6月の消費者信頼感
指数は52.9となり、下方修正された5月の62.7から大幅に低下した。低下は4カ
月ぶり。
CBが4月の中国景気先行指数を当初発表の前月比1.7%上昇から同0.3%上昇に
下方修正したことも圧迫要因となった。
前出のポッツ氏は「世界のダイナミクスが変化してきており、世界の成長にとって中国
は今後一層重要となる。中国の成長に鈍化の兆候が見られれば、世界の全般的な成長見通
しに影響が及ぶ」と述べた。
[東京 30日 ロイター]