[東京 18日 ロイター] - NTTドコモは18日、第5世代(5G)通信網に対応する大容量の料金プランを月額1000円値下げすると発表した。KDDIやソフトバンクの料金戦略にも影響を与えそうだ。
ドコモの現行の5G向け大容量プランは、割り引きがなければ容量100ギガバイトで月額7650円。新プラン「5Gギガホ プレミア」では、データ容量を無制限にする。第4世代(4G)通信網向けも「ギガホ プレミア」として600円値下げし、容量は30ギガを60ギガに引き上げる。いずれも利用データ量が3ギガ以下の月は1500円割り引く。21年4月にサービスを開始する。
業績面では、値下げによって減収のインパクトが見込まれるが、田村穂積副社長は説明会で「競争力のある料金体系と思う。MNP(通信会社間の乗り換え)を改善する。金融決済などの非通信分野や法人事業の強化で補う」と述べた。新プランでは5Gが6650円、4Gが6550円となる。差額は100円と小幅で、ユーザーの移行を促すため5Gを選びやすくしたという。
ドコモは20ギガバイト(GB)で月額2980円とする新料金プラン「ahamo(アハモ)」を3日に発表。これまでに30万件超の事前申し込みがあり「当初計画通り若者層も一定数いる。導入は成功と評価している」(田村氏)としている。
今回の新プランとアハモとでは、データ容量のほか、サービス面で差がある。アハモは、受け付けなどのサポートは実店舗でなくオンラインとし、サービスを絞り込むことで効率化を図る考え。
(平田紀之 編集:田中志保)