[台北 20日 ロイター] - 台湾の王美花経済部長(経済相)は20日、世界的に車載半導体が不足している問題について米政府から書簡を受け取ったと明らかにした上で、台湾の半導体メーカーはこの問題に対応して「やるべきことを行っている」と述べた。
バイデン米政権のディーズ国家経済会議(NEC)委員長は王氏に宛てた書簡で、台湾当局が域内のメーカーと連携して供給不足の解消に努めていることに謝意を表明した。
王氏は記者団に、書簡は19日夜に受け取ったと明らかにし、この問題については既に域内の半導体メーカーと協議していたと続けた。「今後について、メーカーはやるべきことを行っている」とした。
この問題は米国、日本、欧州を含む世界各地の自動車メーカーに影響を与えており、台湾は重要なサプライヤーだと指摘した上で、「われわれは可能な限り協力している」と語った。
車載半導体の不足は、独フォルクスワーゲン(VW)、米フォード・モーター、トヨタ自動車、日産自動車、欧米系フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)などの自動車メーカーに影響を与えている。
半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は最優先事項として不足の解消に取り組んでいると表明している。