7月24日に、ロシア中央銀行が想定外の利上げを実施しました。ロシアでは3月と4月の2回にわたって利上げを実施しており、今回は今年3回目の利上げになります。
今回の利上げのポイントを整理
ロシア中央銀行による今回の発表のポイントは以下の2点です。
1)政策金利を0.50ポイント引き上げる(7.50%→8.00%)
2)高インフレリスクが長引けば利上げを継続する ロシアは、ウクライナをめぐる地政学的リスクの高まりと欧米からの制裁によって、ルーブルが大きく下落し、インフレが加速しています。そのためロシア中央銀行は、インフレを抑制してルーブル安を食い止めるため、今年3月に政策金利を5.5%から7.0%まで大幅に引き上げた後、4月にさらに0.5%、今回もさらに0.5%と利上げを行っています。
しかし、ロシア中央銀行による利上げの甲斐なく、インフレ率は上昇を続けています。2014年3月までは6%台前半だったインフレ率が、2014年4月以降徐々に上昇し、2014年6月時点では7.8%まで悪化しています。
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