他人が絶望して売っているときに買い、他人が貪欲に買っているときに売る
――ジョン・テンプルトン卿「20世紀最高のストックピッカー(=テンプルトン卿)」は日韓中で財を築いた
バーゲンハンターの教科書!
「悲観の極み」が成功への第一歩!
マネー誌が「20世紀最高のストックピッカー(銘柄選択者)」と称えた伝説的なファンドマネジャーのジョン・テンプルトン卿は、世界一流のバリュー投資家として尊敬され、グローバル投資を創始し、50年にわたって市場平均をアウトパフォームしたことで広く知られている。時代を超えたテンプルトン卿の原則と方法が、この本書によって初めて一般に紹介される。
本書では、テンプルトン卿の実証済みの投資選択を貫く方法を概観したあと、最高の成績を上げたその歴史的事例を紹介するとともに、今日の投資家がテンプルトン卿の勝利につながるアプローチを自分のポートフォリオに取り入れる方法を説明する。そして、「悲観の極み」で投資するという最も有名な原則を詳しく述べたうえで、テンプルトン卿が「悲観の極み」の時点をとらえて成功につなげるために生涯を通じて用いてきたテクニックを解説する。
本書ではテンプルトン卿の投資戦略の裏側が初めて明かされると同時に、次のことを学べる。
●ほかの投資家が悪材料に過剰反応しているときに冷静さを保つ方法を身につけること
●テンプルトン卿のような株式のバーゲンハンターになること、つまり、感情に突き動かされた投資家が投げ売りする株を買い、必死に買おうとする株を売ること
●世界に目を向け、幅広くバーゲン株を買えるようになること
●分散化を通じてポートフォリオを保護すること
●銘柄選択の際に定性的な根拠だけでなく定量的な根拠を基にすること
●どんな市場条件にも耐えられる実効性の高い投資戦略を採用すること
目次
まえがき
第1章 バーゲンハンターの誕生
第2章 悲観の極みのなかで最初の取引
第3章 グローバル投資の常識外の常識
第4章 日出ずる国に最初に注目
第5章 株式の死と強気相場の誕生?
第6章 バブルで空売りするには及ばない
第7章 危機はチャンス
第8章 歴史的押韻
第9章 債券が退屈でなくなるとき
第10章 眠れる龍の目覚め
おわりに
訳者あとがき
まえがき
九五歳の誕生日を目前にして、私は今日ほど生きるのに良い時代はないと感じている。信じられないほどの繁栄の時代に生まれたことを私たちは深く感謝すべきである。私はこの年にしてなお、持てるものほぼすべてをテンプルトン財団に捧げている。財団は世界中の人々のために精神的富を築き上げることを目的としている。投資の助言を求め、グローバル経済を懸念する投資家の手紙が今でも届く。歴史を通じて、人々は投資でも生活全般でも困難から生じる好機というものにほとんど目を向けようとしていない。私が生きてきた時代は数え切れないくらいの目覚ましい偉業の恵みを受けてきた。二一世紀は素晴らしい希望と輝かしい約束にあふれており、恐らく好機に満ちた新黄金時代となるであろう。
著者紹介
ローレン・C・テンプルトン(Lauren C. Templeton)
ローレン・テンプルトン・キャピタル・マネジメントLLCの単独所有者。サウスイースタン・ヘッジファンド・アソシエーション社の設立者兼会長。
スコット・フィリップス(Scott Phillips)
ローレン・テンプルトン・グローバル・マキシマム・ペシミズム・ファンドの主任アナリスト兼ポートフォリオマネジャー。
ローレン・C・テンプルトン, スコット・フィリップス, 鈴木敏昭
パンローリング 四六判 上製本 318頁 2010年4月発売
2,940円 (税込)