■中長期の成長戦略4. 『基盤となる機能・サービスの進化』
このテーマにおける最重要な具体的施策は、会員組織「倶楽部ダイナック」を活用したマーケティングだ。
これはここ数年ダイナック (T:2675)が注力している領域であり、その意味では従来からの継続案件とも言える。
今中期経営計画においては2019年度会員数を、16年度比1.4倍の40万人とする目標が示された。
従来は“2018年の段階で会員数31万人”とされていたので、目標数値自体が正常進化しているということができるだろう。
今期の具体的な施策としては、会員参加型の企画実施や特別ポイント加算のイベント強化などが打ち出されている。
倶楽部ダイナックは、前述の直営ビジネスの収益力強化には不可欠な要素だと弊社では考えている。
店舗ベースでファンを増やすよりも、倶楽部ダイナックカードを活用して「ダイナックファン」を増やすほうが効率が良いのは明白だ。
今後数年間は倶楽部ダイナックの認知度向上への取り組みに一段と積極的な施策の実行が望まれるところだ。
（執筆：フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之）