欧州市場サマリー（25日）

　 　 1325GMT 24日

ユーロ／ドル 1.3913 1.3924

ドル／円 　96.140 95.720

ユーロ／円 133.77 133.28

　　　　　　　　　　　　　　25日終値 　 　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 4252.57（‐27.41） 4279.98

　　クセトラＤＡＸ　　　　　4800.56（‐35.45） 4836.01

金　現物午後値決め 937.25 　933.50 　　

　　　　　　　　　　　　 先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(９月限)　 98.970 (＋0.025)　　0.565(0.605)

独連邦債２年物 1.326(1.405)

独連邦債１０年物(９月限) 120.70 (＋0.37) 3.428(3.447)

独連邦債３０年物 　 4.267(4.303)

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　＜為替＞　ドルが幅広い通貨に対して上昇。米新規失業保険申請件数が予想外の増加と

なったことで投資家のリスク志向が後退した。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は反落。スタンダード・チャータード（スタンチャート）

の最新の業績報告が投資家を失望させる内容となり銀行株が下落したほか、商品（コモデ

ィティ）株も軟調となった。

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>は２７．４１ポイント（０．６４％）安の

４２５２．５７。

　銀行株が指数を押し下げた。スタンチャートは２．３％安。同行は１―５月の

利益が過去最高水準になったとする一方、今後の業績について慎重な見方を示した。個人

向け金融部門で不良債権が大幅に増加し上半期の利益が前期と比べ減少すると予想してい

る。

　ＨＳＢＣは２．４％安。ロイズ・バンキング・グループは０．４％、バークレ

イズは１．６％それぞれ下落した。

　ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）は３．４％上昇した。カ

ゼノブが投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

　商品株も下げが目立った。ＢＰ、ロイヤル・ダッチ・シェル、エクスト

ラータ、ＢＨＰビリトン、リオ・ティントが０．２―２．４％安。

　タロー・オイルは逆行高で２．１％上昇した。トレーダーによると、ウガンダ

の油田事業で提携する石油探索のヘリテージ・オイルに対し同社が関心をもって

いるとの観測が出ている。ヘリテージについては、買収対象になっているとのうわさが

長期間浮上している。

　ボーダフォンは１．３％安。ゴールドマン・サックスが同社を「コンビクショ

ン・バイリスト」から除外し、欧州通信セクターの投資判断を「アトラクティブ」から

「ニュートラル」に引き下げた。

　欧州株式市場は反落。銀行や医薬品株に売りが出た。予想外に増加した米新規失業保険

週間申請件数が、センチメントを悪化させた。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は７．８５ポイント（０．９２％）安

の８４５．７１。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は１６．１４ポイント（０．６７％）安

の２４０２．３２。

　銀行株がこの日の下落分の大半を占めた。スタンダード・チャータードは２．

３％安。この日発表した業績報告は、何らサプライズはないと受け取られた。

　ＨＳＢＣ、クレディ・スイス、ＵＢＳは２．４─５．９％

安。

　ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）は逆行高。カゼノブによ

る投資判断引き上げを好感し、３．４％高。

　米新規失業保険週間申請件数（６月２０日終了）は６２万７０００件と、前週から予想

外に増加した。ロイターの集計によると、アナリストは前週の６０万８０００件（修正前）

から６０万件に減少すると予想していた。

　ただ、第１・四半期米国内総生産（ＧＤＰ）確報値が年率換算で前期比マイナス５．５

％と、改定値のマイナス５．７％から若干上方修正されたことで一部安心感が広がった。

　医薬品株も安い。サノフィ・アベンティスは４．６％安。アナリストがノー

トで、同社の主力製品である糖尿病治療薬ランタスの安全性に懸念を示した。サノフィ関

係者はランタスの安全性に問題はないとしている。

　一方、ポルシェは買われ７．６％高。カタール政府がフォルクスワーゲン

（ＶＷ）に出資する方向で、ポルシェと同国政府の交渉が合意に達するとの期

待が高まっている。

　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が前日の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で、米経済の弱

い状態が今後も当面続くとの見方を示し、フェデラルファンド（ＦＦ）金利の誘導目標を

０─０．２５％に据え置いたことも、投資家のセンチメントを圧迫した。

　＜ユーロ圏債券＞　上昇。ユーロ圏鉱工業受注の落ち込みや欧州株安、米経済指標など

が材料となった。

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）による期間１年の資金供給オペで利回りが低下するなか、期間

短めの債券が長めの債券をアウトパフォームし、イールドカーブはスティープ化した。

　４月のユーロ圏鉱工業受注は、前年比３５．５％減と記録的な落ち込みとなった。債券

市場では、前日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で国債購入拡大が見送られたことを

嫌気し、朝方からさえない展開となっていたが、鉱工業受注で景気回復懸念が広がり、そ

の後は買いが優勢になった。

　ギリシャ国債も堅調で、１０年債利回りは８ベーシスポイント（ｂｐ）低

下。独連邦債との利回り格差は１７２ｂｐに縮小した。ギリシャのパパサナシウ財務相は、

同国は今年２３億ユーロの追加歳入が必要だが、その大半となる１９億ユーロは新たな税

制措置で埋め合わせが可能との認識を示した。

　１４４４ＧＭＴ時点で独連邦債先物９月限は３１ティック高の１２０．６４。

　独連邦債１０年物利回りは２．３ｂｐ低下し３．４２２％。

　独連邦債２年物利回りは７．３ｂｐ低下し１．３３２％。

　２・１０年物の利回り格差は５ｂｐ拡大し２０９ｂｐ。

　　　　　 　　　　　 　 ［東京　２６日　ロイター］