30日のアジア市場で、米国の予想を超える原油在庫の減少により原油価格は上昇した。
午後3時18分時点で原油先物 WTIは0.8%増の59.28ドルとなっており、ブレント原油先物は0.52%増の68.22ドルとなっている。
米国石油協会(API)の発表したデータによると、米国原油在庫は5月24日までの週で530万バレル減少し、4億7440万バレルとなっている。
月曜日が祝日であったことからデータの発表は遅れていた。
しかし、米中貿易戦争による世界経済衰退の恐れも高まっている。
中国政府は米国に対するレアアース輸出の制限を「真剣に検討」しており、中国の報復の威力を軽視すべきではないと中国国営新聞社の人民日報が報じたことから、市場では両国の通商合意締結は遠いという見方が強まった。
米エネルギー情報局(EIA)によるデータ発表が31日午前0時に予定されている。
市場の予測では、5月24日までの週に原油在庫量は90万バレル減少したと同局が発表するとされている。それ以前の2週間は、原油在庫量は予想外に500万バレルほど増加し、原油価格に下げ圧力を発生させていた。