20日のアジア時間、米国エネルギー情報局(EIA)発表による米国の原油在庫量が予想を超え減少したことやOPEC総会の日程決定を背景に、原油価格は上昇している。
午後5時40分時点で、アメリカの原油WTI先物は2.67%高の55.41ドルで取引された。ブレント原油先物は2.23%高の63.2ドルとなった。
米国エネルギー情報局(EIA)は週次のレポートにおいて、原油在庫量が6月14日までの週で311万バレル減少したと発表した。
予想では、先週の221万バレルの増加に対し今週は108万バレルの減少になると見られていた。
また別のニュースでは、OPEC総会の日程を、予定されていた6月25日、26日から7月1日、2日へ延期することを最終的に合意したと報道された。
OPECと非加盟国連盟は、6月が満期となる日量120万バレルの削減協定を延長するかどうかについて話し合う予定だ。
ロイター紙の報道によると、バンコクのバンガードマーケットマネージングパートナースティーブン・インネス氏は「原油価格のボラティリティは下がらないだろうが、予定されているOPEC会合はある程度値を支え、市場が待ち望んていた価格の安定がある程度達成されるだろう」と述べている。
週の初め米国原油は好材料により価格が上昇していた。米大統領トランプ氏が日本で来週行われるG20サミットにおいて、中国の習近平氏と会談を行うと発言し、通商合意締結への期待が高まったからだ。
トランプ氏は、電話において「非常に良い会話」を交わし、来週の会談において「更なる会談」を行う予定だと発言している。