29日のアジア時間で、イランのアラグチ外務次官が「2015年の核合意に関する緊急会合は建設的であった」と述べた後、原油価格は下落した。
午後2時2分時点で、WTI原油先物は0.2%安の56.09ドルで取引された。ブレント原油先物は0.4%安の63.13で取引された。
アラグチ外務次官は28日記者団に対し、「建設的な雰囲気だった。会合は有益だったが、すべて解決したとは言えない。多くのコミットメントがある」と述べた。
しかし、同氏は欧州諸国が合意を存続できなければイランは履行停止を継続すると表明したとロイターが報じている。
先週、原油市場は小上がりとなった。WTI原油先物は0.5%高に留まったものの、ブレント原油先物は1.0%高となった。
また今後は、コモディティトレーダーにとって7月30・31日に予定されるFOMCが焦点となる。市場では、今回のFOMCで最低でも25bpの利下げが行われるだろうとの見方が強い。
7月31日には中国製造業・非製造業PMI、8月2日には7月の米雇用統計が発表される予定で、これらにも一定の注目が集まっている。
また米中貿易関係に関しては、米中の代表が30日から2日間に渡る協議を行う予定だ。今回の協議では大きな進展は期待されていない。