米原油在庫の減少幅が予想を超えたにも関わらず原油価格は下落した。
米エネルギー情報局(EIA)は7月26日のまでの週において、原油在庫量が850万バレル減少したことを発表した。市場予測は260万バレル減であった。
予想を超える在庫量の減少にも関わらず、原油価格は上昇しなかった。午後4時47分時点で、WTI原油先物は1.23%安の57.86ドルで取引され、ブレント原油先物は1.11%安の64.33で取引された。
7月31日(現地時間)にFRBは予想通り利下げを行った。しかしパウエル議長は「利下げ局面に突入したわけではない」と述べている。
同氏の発言により追加利下げ観測が後退し、市場心理が悪化した。
VM Markets社のスティーブン・イネス氏(マネージング・パートナー)はロイターの取材に対し、「今回の米原油在庫量発表は、原油市場へのかなりの追い風であったはずだが、FRBによるフォワードルッキングな金融政策への期待が薄れ、原油価格は下落した」と述べた。
米中貿易関係に関して、中国で行われた通商協議を7月31日に終えたものの、特に大きな進展は見られなかった。
ホワイトハウスの声明によれば、次の協議は9月に米国で予定されている。