[東京 27日 ロイター] - アジア時間の原油先物は2%下落し、数カ月ぶりの安値となっている。中国で新型肺炎の感染が拡大し住民の移動が制限されており、原油需要が減少するとの懸念が強まっている。
0113GMT(日本時間午前10時13分)現在、北海ブレント原油 (LCOc1)は1.12ドル(1.9%)安の1バレル=59.57ドル。一時、昨年10月以来の安値となる58.68ドルまで下げた。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は1.14ドル(2.1%)安の53.05ドル。一時、昨年10月初旬以来の安値となる52.15ドルまで下げた。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は27日、中国の動向を注視しており、新型肺炎の感染拡大を抑制できると確信していると発言。「(市場は)主に心理的な要因で動いている。世界の石油需要への影響は非常に限られるものの、一部の市場参加者が極めて悲観的予想をしている」と述べた。
アジアの多くの市場は旧正月のため休場となっている。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200127T022847+0000