1318GMT 1日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
2日終値 前営業日終値
株 FT100 4234.27(‐106.44) 4340.71
クセトラDAX 4718.49(‐186.95) 4905.44
金 現物午後値決め 929.50 938.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.035 (+0.075) 0.505(0.565)
独連邦債2年物 1.230(1.357)
独連邦債10年物(9月限) 121.69 (+0.77) 3.324(3.412)
独連邦債30年物 4.148(4.214)
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<為替> ドルが対ユーロで上げ幅を拡大、対円で下落している。6月の米雇用統計で
非農業部門雇用者数が予想以上に減少したことで、景気回復のペースをめぐる懸念が高ま
っている。
リスク回避の姿勢が強まり、安全資産としてのドルが買われている。
アナリストによると、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が、ユーロ圏の経済活動
は年内、引き続き弱い見込みと述べたことがユーロを圧迫している。
<株式> 大幅反落。米雇用統計が予想以上に悪化したことや、ユーロ圏失業率が10
年ぶり高水準となったことを受け、市場心理が冷え込んだ。
米労働省が発表した6月の雇用統計・非農業部門雇用者数は46万7000人減となり、
エコノミスト予想(36万3000人減)を大幅に上回って減少した。減少幅の拡大は
5カ月ぶり。
欧州連合(EU)統計局が発表した5月のユーロ圏失業率は9.5%となった。
IGインデックスのセールストレーダー、フィリップ・ジレット氏は「景気はまだ底を
打っていない可能性が示された」と述べた。
前日上昇していたエネルギー株は、原油価格がこの日2ドル超下落したことを背景に軟
調となった。BP
ロー・オイル
前出のジレット氏は「非常に強気だったセンチメントは過去2─3週間で変化した。フ
ァンダメンタルズはそれほどばら色ではないとの認識が広がりつつある」と指摘した。
金属価格の下落を受け鉱山株は連れ安となった。ランドゴールド・リソーシズ
ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)
リオ・ティント
模の株主割当増資について、ロンドン上場株の株主に割り当てる株式に100%近い応募
が集まったことを明らかにした。
ディフェンシブ銘柄や銀行株も売りが優勢となった。
医薬品株ではアストラゼネカ
銀行株ではHSBC
プ
ド・チャータード
広告大手WPPグループ
ル」から「セル」に、目標株価を440ペンスから340ペンスに、それぞれ引き下げた。
欧州株式市場は急落。米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回る減少となり、景
気回復を疑問視する見方が強まった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は22.66ポイント(2.62%)
安の843.00。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は80.08ポイント(3.27%)安
の2369.65。
この日発表された6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が46万7000人減と、
ロイター予想の36万3000人減を上回って減少し、5カ月ぶりに減少幅が拡大した。
6月の米失業率は9.5%に上昇した。
欧州連合(EU)統計局が発表した5月のユーロ圏失業率も9.5%と、10年ぶり高
水準になった。
欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で政策金利を1.0%に据え置き、来年にか
けて同水準に据え置かれるとの見方が強まった。ECBの金利据え置きは広く予想されて
いた。
一方、スウェーデン中銀が2日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ過
去最低の0.25%としたことは、市場に衝撃を与えた。
米ガソリン在庫が予想上回る増加となり、米原油先物
り込んだほか、銅その他の金属価格も雇用統計に圧迫され、石油・鉱山株に売りが出た。
BP
%下落した。
鉱山のアングロ・アメリカン
た。
医薬品セクターは全般的に軟調だった。グラクソ・スミスクライン
安。米医薬品大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブ
リア・リビア・イエメンの後発品事業を買い取る方針を示した。
一方、アイルランドのバイオテクノロジー企業エラン
米医薬品・健康関連用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
エランの株式18.4%を10億ドルで取得し、同社のアルツハイマー試験薬に絡む利権
の大半を買い取る方針を示した。
<ユーロ圏債券> 大幅に上昇し、独連邦債先物が6週間ぶり高水準となった。米雇用
統計が予想以上に悪化したことを受け、安全資産とされる債券の需要が高まった。
欧州中央銀行(ECB)理事会の政策発表には特に反応しなかった。ECBは予想通り
政策金利を過去最低水準の1.0%に据え置いた。
独連邦債2年物
米2年債
この日発表された6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が46万7000人減と、
減少幅が予想の36万3000人減を大きく上回った。失業率も9.5%に上昇した。
独連邦債9月限
121.63。一時6週間半ぶり高値となる121.73をつけた。
9月限は200日移動平均の121.06を大きく上回り、121.96の抵抗線を試
す局面も視野に入ってきた。
あるトレーダーは「米雇用統計をきっかけに買いに火がつき、米債券の上昇に追随した。
一段の上昇を受けて、明らかにストップロスの買いが入っている」と指摘。また3日は米
国が祝日で取引が少ないと予想され、投資家が買いを入れていると話した。
独連邦債10年物
低水準となる3.319%をつけた。
トリシェECB総裁は理事会後の会見で、ユーロ圏金利について当面変更される可能性
は低いとの見方を示した。
この日は、フランスとスペインが総額107億9000万ユーロ(152億2000万
ドル)の国債を発行したが、市場は比較的順調に消化した。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスのアイルランド格下げを受け、アイルランド
国債が一時、独連邦債をアンダーパフォームした。ムーディーズは同国の格付けを従来の
「AAA」から「Aa1」に引き下げた。アウトルックは「ネガティブ」としている。
ロイターのチャートによると、アイルランド国債10年物と独連邦債10年物の利回り
格差は一時234bpに拡大。その後前日と同水準の229bpに縮小した。
[東京 3日 ロイター]