[ミラノ 24日 ロイター] - イタリアのエネルギー会社ENI (MI:ENI)は24日、生産と設備投資の予測を下方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大で原油・ガス需要が急減し、原油価格が大幅に値下がりしていることが背景。
同社は今年の設備投資を従来の計画より約30%減らすと表明。生産量は日量175万ー180万石油換算バレルになるとの見通しを示した。
来年の設備投資については、従来の計画より30-35%減らすとしている。同社は3月、今年の設備投資を25%減らすと表明していた。
デスカルツィ最高経営責任者(CEO)は「3月以降は世界経済が過去70年以上で最も複雑な状況に見舞われた。当社も他社同様、今年は複雑な年になると予想している」と述べた。
同時に発表した第1・四半期の純利益(調整後)は94%減の5900万ユーロ。同社がまとめた市場予想は約2億4000万ユーロだった。
同社は石油・ガス需要が下半期に緩やかに回復すると予想。今年は一連の対策により約6億ユーロの経費を削減できるとの見通しを示した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200424T084011+0000