[オタワ/トロント 13日 ロイター] - カナダのトルドー首相は13日、記者団に対し、今後も世界からの投資を呼び込むために、国内の石油会社は気候変動対策に明確な目標を定める必要があると述べた。カナダ産の原油(オイルサンド)は二酸化炭素排出が多く、投資家からは環境対策の強化が求められている。
三菱UFJフィナンシャル・グループ (T:8306)は、オイルサンドに関連した取引を制限すると表明。ノルウェーの政府系ファンドは、カナダのオイルサンド大手(カナディアン・ナチュラル・リソーシズ (TO:CNQ)、セノバス・エナジー (TO:CVE)、サンコール・エナジー (TO:SU)、インペリアル・オイル (TO:IMO))をブラックリストに載せ、投資対象から外していた。
トルドー氏は、「気候変動問題は投資決定の重要な要素であり、世界中の投資家がそれに関連するリスクを注視していると承知している」と指摘。「世界から資金を引き付けるためには、気候変動との闘いにおいて明確なリーダーシップと目標を持つことが必要だ」と述べた。