[アンカレッジ(米アラスカ州) 14日 ロイター] - 米連邦高等裁判所は13日夜、石油大手コノコフィリップスがアラスカ州ウィローで計画する約20億ドルの油田開発プロジェクトに対し仮差し止め命令を出した。
トランプ前政権が同プロジェクトを承認したことに異議を唱えていた原告側を支持する判断となった。
トランプ氏は4年の任期中、石油・ガス掘削事業を優先する政策を取っていたが、バイデン新政権は化石燃料開発を制限する措置を講じている。
仮差し止め命令は訴訟が継続している間、コノコフィリップスが同プロジェクト向けに冬期の砂利採掘・道路建設作業を行うことを禁止するもの。高裁はこれらの作業が回復不能な環境被害をもたらすと判断した。
原告側を代表する法律事務所トラスティーズ・フォー・アラスカの弁護士は、ノーススロープの油田建設のほとんどは冬期に限定されていることから仮差し止め命令によって建設は少なくとも来年1月まで禁止されるとの見解を示した。
コノコフィリップスからのコメントは得られていない。
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