[デンバー 17日 ロイター] - 原油価格が約3年ぶりに1バレル=70ドルの水準を上回る中、北米の油田サービス各社によると、サービスや設備の価格が底打ちするとともに、雇用も増えているという。
石油・ガス生産会社の掘削費用はほぼ横ばいだが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)で急減した米国の原油生産は徐々に回復している。7月の米シェールオイル生産は日量3万8000バレル増加し、減少に歯止めがかかる見通し。
油田サービス各社によると、専門的なサービスや生産性の高い設備を持つ企業を中心に、掘削や油井の仕上げ作業に加え、価格も上向き基調にある。
熟練労働者の確保を巡る企業間の競争が広がっているため、掘削リグの作業員も求人が増えているという。
パッカーズ・プラス・エナジー・サービシズのウィルソン最高経営責任者(CEO)は「既に掘削作業が活発化し始めており、今後数カ月でサービス価格の上昇に反映されることを期待している」と語った。