[北京 22日 ロイター] - 中国・大連商品取引所の鉄鉱石先物は22日、前日に続き大幅下落。中心限月の年初からの上昇率は、一時の50%超から30%まで縮まった。中国政府によるコモディティー価格の調査強化で市場心理が悪化した。
中心限月の9月限は一時5.2%下落し、1トン=1110元(171.75ドル)と、2週間ぶりの安値を更新。
先物会社の華泰期貨のアナリストは調査ノートで「最近のマクロ政策を受けて投機が沈静化し始め、鉄鉱石価格が変動した」と指摘した。
中国の国家発展改革委員会(発改委)と国家市場監督管理総局は21日、北京鉄鉱石交易センターを訪れ、スポット価格を注視して悪質な投機を適宜調査すると表明した。
コンサルタント会社スチールホームによると、鉄鉱石(鉄分62%)のスポット(現物)価格は21日に7ドル下落し、1トン=210.5ドルとなった。
華泰期貨によると、鉄鋼製品は現在非需要期で、鉄鋼メーカーが生産能力を抑えていることも製鉄原料の需要低下を招いた。