[シンガポール 29日 ロイター] - 中国石油化工(シノペック)は29日、中国における第4・四半期の天然ガス販売価格は前年比で少なくとも20%上昇するとの見通しを示した。冬の暖房需要と輸入コストの上昇が理由。
同社の1─9月の販売価格は、欧州の在庫不足と中国の旺盛な需要を背景に17.4%上昇した。
中国の家庭では石炭からガスへのシフトが進み、電力不足でガス火力発電が増えたことから、今冬の天然ガス需要は前年比で10%増えるとみられている。
シノペックは、今冬向けに液化天然ガスの輸入を約9%増やし、受け入れターミナルをフル稼働させる方針。新たな貯蔵施設も確保する。
国内における1─9月のガス生産は前年比約14%拡大したという。