[サンティアゴ 1日 ロイター] - 産銅世界最大手のチリ銅公団(コデルコ)のアラネダ最高経営責任者(CEO)は1日、記者団に対し、銅価格が今後1年で現在の1ポンド当たり4.30ドル弱から3.80─3.90ドルに下落するとの見通しを示した。
アラネダ氏は「短・中期的な予測はいつも非常に難しいが、来年の価格は恐らく今年をやや下回るだろう」と述べた。
チリ銅委員会(コチルコ)は来年の価格を3.95ドルと予想している。
今年の銅相場は電気自動車(EV)での需要拡大を背景に大きく上昇しており、長期的な大相場に入ったとの見方も出ていた。しかし、アラネダ氏は供給が需要を上回る状態は2024年まで続くとし、これ以降にようやくEV向け需要の増大が生産に見合う状態になると予測した。
コデルコの今年と来年の生産量については、いずれも昨年の16億トンとそう変わらないはずだとの見方を示した。