[ヒューストン 7日 ロイター] - 米シェールオイル・ガス生産会社パイオニア・ナチュラル・リソーシズのスコット・シェフィールド最高経営責任者(CEO)は7日、長年の開発投資不足を背景に原油価格が過度に高騰し市場が混乱するリスクを懸念していると述べた。
ヒューストンで開かれた「ワールド・ペトロリアム・コングレス」でインタビューに応じた。
同CEOは「過度に高騰し(1バレル=)100ドルを超えるのではないかと懸念している。今後数年間80─100ドルで安定することを期待する。石油市場には安定が必要だ」と述べた。
原油価格は今年値上がりしているが、米シェール業者は増産には踏み切っていない。投資家の間で生産抑制と株主への利益還元を求める声が強まっていることが一因だ。
同CEOは、パイオニアが来年の生産を5%拡大する計画を堅持していると発言。年間1─2基のリグを追加する方針という。
バイデン政権が石油輸出国機構(OPEC)に増産を呼び掛けて米国企業に増産を求めなったことは驚きだとも述べた。