[北京 28日 ロイター] - 中国電力企業連合会(CEC)は27日に公表した報告書で、風力、原子力、太陽光、水力などの非化石燃料による発電が2022年末までに同国の総発電容量の半分を占めるようになると予想した。
報告書によると、22年に非化石燃料による発電容量は180ギガワット(GW)増え、1300GWとなる見通し。
これは22年末時点の中国の推定総発電設備容量である2600GWの半分に相当する。石炭火力発電は1140GWに上るとみられる。
中国は温室効果ガス排出量を2030年までにピークアウトさせ、60年までに実質ゼロにする目標を打ち出しており、21─25年の石炭消費を制御し、29年末までに風力と太陽光の発電容量を少なくとも1200GWまで引き上げる方針を示している。
CECは報告書で、中国の22年の電力消費量は前年から5─6%増え、8兆7000億─8兆8000億キロワット時に達すると予想した。
「22年の電力需給は全国で総じて均衡すると見込む。ただ、一部の地域は夏と冬のピーク需要の時間帯に電力不足に陥る可能性がある」とした。