[ワシントン 22日 ロイター] - 米ホワイトハウスのサキ報道官は22日、ドイツとロシアを結ぶ天然ガス輸送パイプライン「ノルドストリーム2」について、「現時点では前進しない」と述べた。
ドイツのショルツ首相はこの日、同プロジェクトの承認停止を発表した。
サキ報道官は、ドイツの決定が撤回される可能性があるか発言を控えた。
これを受け、米議員らの間ではプロジェクトが復活する可能性に懸念の声が上がった。
共和党のテッド・クルーズ上院議員は米国の制裁について「正しい方向への一歩」とした一方、ノルドストリーム2に関与する企業への制裁と組み合わせる必要があると強調した。
法律事務所カドワラダーの制裁専門家、ジェームズ・トレナー氏は、ドイツによるパイプライン承認停止は米欧の多くの国に安ど感をもたらしたが、今後プロジェクトが進められる可能性はまだあると指摘。「ドイツは問題を棚上げしたが、後に見直す可能性は当然ある」と述べた。