[22日 ロイター] - 男子ゴルフでメジャー通算6勝を誇るフィル・ミケルソン(51、米国)は22日、サウジアラビア主導のスーパーゴルフリーグ(SGL)構想に関連する発言について謝罪し、しばらく競技から離れるとの意向を示した。
先週に「firepitcollective.com」に掲載された昨年11月に行われたミケルソンのインタビューで、同選手は2018年のジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害や同性愛者の処刑などに触れ、人権において「恐ろしい記録」があるなどとサウジアラビア政府を批判した。
その一方で、PGAツアーに対する経済的影響力を得るために、サウジアラビアの収益性の高い新たな将来性を利用するとも述べ、ロリー・マキロイ(英国)やジャスティン・トーマス(米国)といった同業者の怒りも買っていた。
ミケルソンはソーシャルメディアで長文を投稿。その冒頭で、「最近の私のコメントからするとそうは思えないかもしれないが、今回の私の言動は一貫して常に、ゴルフ、仲間、スポンサー、ファンを一番に考えてのことだった」と弁明。
報道された自身の発言は「オフレコ」だったと主張しつつも、「より大きな問題は、私の本心や意図を反映していない言葉を自分で使ったことで、心から後悔している。無鉄砲で、人々を不快にさせる言葉を選んだことを深く反省していて、私自身、失望を通り越している。自省し、今回のことから学ぶためあらゆる努力をする」と述べた。
そして、SGL構想に資金を提供するリブゴルフ・インベストメントを、「選手、スポンサー、ネットワーク各社、ファンなど全ての人に最新でポジティブな体験を生み出す明確なプランを持っている」と称賛。
自身については、「この10年間、プレッシャーとストレスがだんだんと深いレベルで自分に影響を与えているのを感じてきた。自分がベストな状態でなかったことは分かっているし、最も愛する人々を優先し、自分がなりたい人間になるための努力の時間がどうしても必要」と話し、競技からはしばらく離れるとの意向を示した。