[ヒューストン 25日 ロイター] - 米国時間の原油先物は1%超上昇し、北海ブレント先物が1バレル=120ドルを突破した。サウジアラビアの石油関連施設に対するミサイル攻撃が影響した。一方、米政府は戦略石油備蓄の再放出を検討しているという。
清算値は、北海ブレント先物が1.62ドル(1.4%)高の1バレル=120.65ドル。米WTI先物が1.56ドル(1.4%)高の113.90ドル。ただ序盤には両先物とも3ドル下落する場面があった。
週間では両先物とも3週間ぶりに上昇。北海ブレントは11.5%超、WTIは8.8%それぞれ上昇した。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は25日、サウジアラビアのエネルギー施設への攻撃を開始したと発表した。一方、サウジ主導の連合軍はジッダにある国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設が攻撃を受け、貯蔵タンク2つで火災が発生したと発表。ただ死傷者は出ていないという。
また、米バイデン政権当局者は25日、政府は戦略石油備蓄の再放出を検討しており、再放出が決定されれば今月実施した3000万バレルを上回る規模になるとの見方を示した。