[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのハベック経済相は27日、今年の国内経済成長率見通しを2.2%とし、従来予想の3.6%から下方修正した。さらに、ロシア産エネルギー禁輸もしくは制限措置が講じられれば、リセッション(景気後退)に陥る恐れがあるという認識を示した。
2022年のインフレ見通しも6.1%に引き上げた。
ハベック経済相は見通しの変更について、ロシアの侵攻を受けているウクライナへの支持および対ロシア制裁に起因するとし、「代価を支払う覚悟が必要だ」と述べた。
経済省当局者は、ロシア産ガスを巡る状況が悪化すれば、独経済成長が0.5─5.6%ポイント押し下げられる可能性があるという見通しを示した。
ハベック経済相によると、ロシア産ガス依存度について、現時点でガス輸入の35%と、ロシアによるウクライナ侵攻前の55%から低下したと指摘した。