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ロシア制圧のマリウポリに船舶入港、金属略奪か

発行済 2022-05-30 10:12
更新済 2022-05-30 10:18

[28日 ロイター] - タス通信は28日、ロシアがウクライナ南東部の港湾都市マリウポリを制圧後初めて、船舶が入港したと報じた。金属を積み込んでロシアに海上輸送するためとしており、ウクライナ政府は略奪行為だと非難している。

港の広報担当者は船舶は金属2700トンを積み込み、30日に東に160キロ離れたロシア南部ロストフナドヌーに向かうとタス通信に述べた。どこで製造された金属かは明らかにしなかった。

ウクライナ議会の人権担当者リュドミラ・デニソワ氏は通信アプリテレグラムに、ロシアによる略奪行為だと投稿。「ウクライナの穀物に続き、占領者はマリウポリからの金属製品輸出に手を付けた」とした。

ウクライナの鉄鋼最大手メトインベストは27日、ロシアがマリウポリで立ち往生している数隻の船舶を使って同社グループが所有する「冶金製品を略奪・密輸」する可能性を懸念していると表明していた。ロシアによる海賊行為も主張した。

同社の広報担当者は28日、船舶で運び出される金属は同社のものか問われ、同社製の金属はマリウポリの港にあると確認済みだと述べた。

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