[ミラノ 4日 ロイター] - 欧州で移民の主要経路となっている地中海沿岸諸国は、今年は15万人以上の移民が到着するとの見通しを示した。ウクライナ紛争による食糧不足で中東・アフリカからの新たな移民の波が生じる恐れがあるという。
イタリア、スペイン、ギリシャ、キプロス、マルタで構成する「MED5」はイタリアのベネチアで内相会合を開催した。
会合後キプロスのヌリス内相は「これまでに議論してきたように、到着地となっている加盟国には今年、15万人以上の移民が到達するとみられる」と述べた。
国連の難民担当機関によると、、今年に入り、既に3万6400人の亡命希望者や難民がMED5諸国に到着している。2021年通年では12万3318人だった。
ただ、中東・アフリカから貧困や紛争を逃れて100万人以上がこの5カ国に到着した15年の規模は大きく下回っている。