[マニラ 23日 ロイター] - フィリピンのロクシン外相は23日、南シナ海の自国の排他的経済水域(EEZ)における中国との共同資源探査に関する協議を打ち切ったと発表した。憲法上の制約と領有権の問題を理由に挙げた。
両国は南シナ海で領有権争いを何十年も繰り広げていたが、中国との関係改善を目指すドゥテルテ大統領の姿勢を反映し、EEZでの石油・ガス共同開発に合意した。
両国は領有権には触れずに共同開発を進める方法を探る特別委員会を設置したが、ロクシン氏によると、開発を進めればフィリピン憲法に抵触することになり、中国政府が領有権を放棄しない限り実現は不可能だった。
大統領を今月退任するドゥテルテ氏が協議打ち切りを決めたという。
打ち切りを決定した時期は不明。マニラにある中国大使館にコメントを求めたが、回答はない。