[アンカラ 4日 ロイター] - トルコ政府当局者は4日、ウクライナの要請を受け、穀物の違法取引に関与している疑いのあるロシア船籍の貨物船黒海沿岸で停止させ、調査していると明らかにした。
ウクライナ外務省当局者は1日、ロシアが占領する南部ザポリージャ州の港湾都市ベルジャンシクから、ロシア船籍の貨物船「ジベク・ゾリー」号がウクライナの穀物を積載してトルコに向け出港した表明。ウクライナ当局は同船は「穀物の違法取引」に関与しているとし、トルコに差し押さえを要請していた。
これについてウクライナの駐トルコ大使は3日、トルコの関税当局が同貨物船を拘束したと明らかにした。トルコ政府当局者も4日、「要請を受け、ジベク・ゾリー号を(北西部サカルヤ県の)カラス港の沖合で停止させた」とし、「疑惑を徹底的に調査している」と述べた。
トルコはこの件に関して、ロシアや国連などと協議しているという。