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Berkshire Hathawayの株式は2022年初頭から18%以上上昇
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第4四半期に総額69億ドルの自社株買いを実施
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長期投資家は、現在の水準でBRKb株式の購入を検討すると良い
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Financial Select Sector SPDR® Fund (NYSE:XLF)
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Davis Select US Equity (NYSE:DUSA)
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iShares US Financials ETF (NYSE:IYF)
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Absolute Core Strategy (NYSE:ABEQ)
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Invesco S&P 500® Momentum ETF (NYSE:SPMO)
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Blackrock Future US Themes ETF (NYSE:BTHM)
有名な投資家であり、多くの人に支持されているウォーレン・バフェット氏のコングロマリット、Berkshire Hathaway (NYSE:BRKb)の株は、過去52週間で約33%、年初来では18%上昇している。
これに対し、バークシャー・ハサウェイのポートフォリオで最大の保有銘柄であるApple (NASDAQ:AAPL)は、2022年の現時点で4.2%下落しているものの、過去1年で27.9%上昇している。
3月29日、BRKbの株価は362ドルを超え、過去最高値を更新した。株価の52週レンジは261.91ドルから362.10ドルで、時価総額は7798億ドルとなっている。
ネブラスカ州オマハに本社を置く同社のポートフォリオに関する詳細な情報を得たい投資家は、米国証券取引委員会(SEC)への最新の提出書類を調査すると良い。また、 InvestingProでは、同社の公開株式に於ける詳細な概要をみることができる。
出所:InvestingPro
例えば、アップル以外の有力銘柄としては、Bank of America (NYSE:BAC)、American Express (NYSE:AXP)、Coca-Cola (NYSE:KO)などが挙げられる。
一方、本源的価値の推定値を下回って取引されているのはStoneCo (NASDAQ:STNE)、General Motors (NYSE:GM)、RH (NYSE:RH)、United Parcel Service (NYSE:UPS)なども組入銘柄となっている。
最後に、アナリストの目標株価に基づき最も上昇の可能性が高いポートフォリオ保有銘柄は、General Motors、Floor & Decor (NYSE:FND)、Liberty Latin America (NASDAQ:LILAK)、Snowflake (NYSE:SNOW)、StoneCo、RHが挙げられる。
現在の特性
バークシャー・ハサウェイは2月26日に2021年第4四半期の決算を発表し、株主は営業利益に注目した。{{erl-13834||第4四半期決算}の営業利益は72億9000万ドルで、前年同期比で約45%増となった。そして2021年の営業利益は274億5000万ドルに達し、2020年の約220億ドルから25%以上増加している。
また、取締役会が69億ドル規模の自社株買いを行ったことも投資家にとって喜ばしいことだ。年間では、自社株買いは過去最高の270億ドルに達した。
この結果について、CEOのウォーレン・バフェット氏は次のように述べている。
「多くの人々は、バークシャーを大規模かつ少々奇妙な金融資産の集合体として認識している。実際、バークシャーは貸借対照表上、有形固定資産として分類される米国を拠点とする「インフラ」資産を、他のどの米国企業よりも多く所有し、運営している。このような優位性を保つことは、決して私たちの目標ではない。しかしこれは事実だ」。
第4四半期決算発表前のBRKb株は317ドル前後で取引されていたが、4月8日の終値は353.10ドルだった。つまり、BRKb株は決算発表以来、約11%上昇したことになる。
今後の見通し
Investing.comで調査したアナリストの間では、BRKb株は「アウトパフォーム」の評価を受けている。
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出所:Investing.com
しかし、市場の今後12ヶ月の目標株価の中央値は345.50ドルであり、現在の水準から約2%の下落することを意味している。12ヶ月の価格帯は現在327ドルから364ドルの間だ。
しかし、InvestingProによる株価収益率(PER)や株価売上高倍率(PSR)、ターミナル・バリューなど、多くの評価モデルを用いた分析ではBRKb株の平均最適価格は496.43ドルとなっている。
出所:InvestingPro
つまり、ファンダメンタルズ評価では、株価は約40%上昇する可能性があるということだ。
また、同社の財務健全性は、金融セクターの同業他社に対する100以上の要因のランキングによって判断することができる。
例えば、キャッシュ・フローと成長性については、5点満点中3点だ。その利益の健全性だけでなく、総合得点が4点と、素晴らしい業績ランキングを記録している。
現在、BRKb株のPERは8.7倍、株価純資産倍率(PBR)は1.5倍、PSRは2.8倍となっている。同セクター全体における内容は、8.2倍、1.0倍、2.6倍だ。
BRKbの株価は、今後数週間で、340ドルから360ドルの間の広い範囲で取引されると予想されている。その後、株価は新たな上昇に転じる可能性がある。
バークシャー・ハサウェイ株に投資する方法
バークシャー・ハサウェイに強気な人は、短期的なボラティリティを気にせず、今すぐ投資を検討することができる。目標株価はバリュエーション・モデルが示唆する496.43ドル近辺に設定すると良いだろう。
あるいは、投資家は、BRKb株を保有する上場投資信託(ETF)の購入を検討することもできる。例としては、以下が挙げられる。
最後に、バークシャー・ハサウェイ株が今後数週間で最高値を更新すると予想する投資家は、ブル・コール・スプレッド取引の設定を検討するのも良いだろう。
ほとんどのオプション戦略は、すべての個人投資家に適しているわけではない。したがって、バークシャー・ハサウェイ株に関する以下の考察は、教育目的で提供されており、平均的な個人投資家が従うべき実際の戦略として提供されているわけではない。
ブル・コール・スプレッド取引
執筆時の株価:353.10ドル
ブル・コール・スプレッド取引では、低い権利行使価格のロング・コールと高い権利行使価格のショート・コールを保有する。取引の両レッグは同じ原資産株式(すなわち BRKb)で、有効期限も同じである。
バークシャー・ハサウェイの株価が上昇することを望んでいる人向けの取引方法だ。ブル・コール・スプレッドでは、潜在的な利益と潜在的な損失の両方が制限される。取引は最大損失を表す純額コスト(または純額デビット)で成立する。
本日のブル・コール・スプレッド取引では、9月16日満期の権利行使価格360ドルのコール・オプションを16.25ドルで買い、権利行使価格370ドルのコール・オプションを12.10ドルで売る。
このコール・スプレッド取引の買いのコストは約4.15ドル、つまり1契約当たり415ドルで、この取引方法の最大損失額となる。
このポジションを満期まで保有し、両レッグが無価値となった場合、つまり満期時のBRKb株価がロング・コールの行使価格(この例では360ドル)を下回った場合、この金額を失う可能性があることに注意する必要がある。
最大限の利益を得るには、2つの権利行使価格の間のスプレッドから支払ったプレミアムを差し引き、その結果に100をかければ良い。つまり、次のようになる:(10ドル - 4.15ドル) x 100 = 585ドル。
BRKbの株価が満期時にショート・コールの行使価格(高い方の行使価格)以上であれば、この最大利益を実現する(この例では370ドル)。
結論
Berkshire Hathawayは過去12ヶ月間、素晴らしいパフォーマンスをしてきた。しかし、今後数週間の潜在的なボラティリティにもかかわらず、将来の四半期にも同様に良好なパフォーマンスを示すと予想している。
従って、バイ・アンド・ホールドの投資家は、すぐに投資を検討することができる。また、経験豊富な投資家は、BRKb株式の価格上昇の可能性から利益を得るためにオプション取引を設定することもできる。