[アテネ 4日 ロイター] - ギリシャのスクレカス環境・エネルギー相は4日、ロシアがガス供給を停止する事態になっても、国内には代替として液化天然ガス(LNG)があり、うまく対応できるとの見解を示した。
ロシアのウクライナ侵攻と欧州の対ロ制裁発動以降、ウクライナと輸送管「ノルドストリーム1」を経由して欧州に送られるロシア産ガスは減少。冬季の供給はさらに混乱するとの懸念が高まっている。
スクレカス氏は、エネルギー供給業者と送電各社との会合後、「ロシアからの供給が停止してもギリシャは乗り切ることができる」と述べた。
内陸の欧州各国と比較した場合、ギリシャはLNG輸入についてはより確保できていると強調。大半は米国産で、今年1─3月期はパイプラインによるロシア産の輸入量を超えたと明らかにした。
また、アテネ沖合のガス貯蔵・再ガス化ターミナルの完成で貯蔵、生産能力は増強されるとの見解を示した。