(英文の訂正により、クキース氏の肩書を「財務次官」から「連邦首相府長官」に訂正します。)
[シドニー 13日 ロイター] - ドイツのクキース連邦首相府長官(訂正)は13日、同国が8月1日にロシア産石炭の輸入を完全停止し、12月31日にはロシア産石油も完全禁輸になると述べた。
また、欧州連合(EU)が年間1580億立方メートル輸入しているロシア産天然ガスから脱却する際に生じる大幅な供給不足を埋めることが今後の重要な課題になると指摘した。豪政府が国際エネルギー機関(IEA)と共同開催したシドニー・エネルギー・フォーラムで語った。
クキース氏によると、ドイツで使われる石炭と石油はそれぞれ4割をロシア産が占めてきた。
天然ガスの供給不足を埋めるために同国は急ピッチで液化天然ガス(LNG)輸入ターミナルを構築しているが、米国とカタールがEUに計300億立方メートル程度のLNGを供給できたとしても、大幅な不足は解消されないとした。
ドイツは温暖化ガス排出量を実質ゼロにする目標の達成に力を入れ、再生可能エネルギー関連プロジェクトの開発を加速する法律を整備したばかりだが、エネルギーシフトにガスは欠かせないと強調した。