[ユージン(米オレゴン州) 15日 ロイター] - 陸上の世界選手権が15日に米オレゴン州ユージンで開幕する中、ビザの問題を受け、前日の時点で多数の選手やスタッフが入国できていなかったことが分かった。
世界陸連は開幕前日の14日、374件の未処理のビザのうち255件は解決したものの、20件は拒否され、まだ100件近くの案件が未処理のままとなっていることを発表。一部の選手は、ビザの承認が遅れたためにレース当日に到着する予定となり、十分な準備が行えない可能性もある。
16日の女子1万メートルに出場するシェイラ・チェプキルイ(ケニア)はインスタグラムで、ビザは5月に承認されたものの、14日時点でまだパスポートにスタンプをもらっていないとし、「涙と痛み」とつづり、悲痛な思いを明かした。
短距離の元世界チャンピオンであるマイケル・ジョンソン氏(米国)はツイッターで、「真のプロフェッショナルなスポーツでは、こんなことは決して起こらない」と苦言を呈している。