[ベルリン 24日 ロイター] - スイス政府は24日、この冬に欧州を見舞うと警戒されている天然ガス不足への対応策として、10月から来年3月までの天然ガス消費量を過去5年平均比で15%節減する目標を掲げた。
想定する節減量は計約3.6テラワット時。主に暖房での使用節約を目指し、政府の建物などで温度を低めにすることや不使用時のコンピューターの電源を落とすことを想定しているという。
スイスのエネルギー消費のうち天然ガスが占める割合は他の欧州諸国に比べれば低いが、スイスでの年間消費量の4分の3は冬季に集中している。同国は天然ガスを全量輸入に頼っている。
一部の西側諸国は、ロシアがウクライナ侵攻で受けている制裁への報復に天然ガス輸出削減を使っていると批判している。