[ローマ 16日 ロイター] - イタリアのドラギ首相は16日、ロシアが24カ国を超える外国の政治に干渉したとする米情報機関の報告書にイタリアの政党名は含まれていなかったと明らかにした。
米国務省は13日、ロシアが外国の政治に影響力を及ぼすために干渉したことの概要について説明した。匿名の極右民族主義政党への支援も含まれていた。
25日の総選挙を控えたイタリアに報告書は衝撃を与え、一部政党がロシアから資金提供を受けているという長年の疑惑が改めて浮上した。
ドラギ氏は記者会見で、ブリンケン米国務長官と報告書について話したとして「米国務長官は、イタリアの政治勢力がロシアの資金提供受領の一覧に入っていないと認めた」と述べた。「米情報機関は、今回の総選挙に出馬している候補者や政党にロシアが秘密資金を提供した証拠はないと認めた」とも言及した。
ロシアの影響は、イタリアの選挙戦で極めて重要な問題となっている。
ドラギ氏は、イタリアの民主主義は「力強く」、外国勢力や「それらに雇われた操り人形」に対して脆弱ではないと主張。ロシアは過去20年間に米国と多くの欧州諸国で組織的な不正行為を企てたとも指摘した。
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