[キーウ(キエフ) 2日 ロイター] - ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は2日、ロシアによる黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意への復帰について、ロシアの「脅し」が失敗に終わったことが浮き彫りになったという認識を示した。
ポドリャク顧問はロイターに宛てた文書で「ロシア大統領府(クレムリン)の関与なしでも穀物回廊が機能していることが判明し、ロシアは困惑しながらも、穀物輸出合意への復帰を決めた」とし、「ロシアが常に打たれ強い相手や自らの立場を強く主張する者に劣ることは明白だ」と述べた。
その上で「ロシアは状況をエスカレートさせ、脅しで勝負することに慣れている。しかし、他の当事者が確固たる立場を貫けば、脅しは厄介な国際的PRに過ぎないことがすぐに明らかとなる」とし、「脅しを使うなら、自らを出し抜かないことが重要だろう」とした。
また、別のウクライナ政府高官はロイターに対し、穀物輸出合意への復帰決定は主にトルコによるロシアへの圧力によるものだったと述べた。