[キーウ(キエフ) 28日 ロイター] - 欧州計7カ国外相のウクライナ首都キーウ訪問に加わったエストニアのレインサル外相は28日、同地でロイターのインタビューに応じ、欧州諸国はロシアのウクライナ侵攻中とその後も防衛支出を2倍に引き上げるべきとの考えを示した。エストニアとしては国内総生産(GDP)に対する国防支出を3%に増額する方針も表明した。
エストニアは北大西洋条約機構(NATO)に加盟しているだけでなく、欧州連合(EU)の一員でもある。NATOのストルテンベルグ事務総長も先週、NATO諸国が防衛費を現在の各国GDP比2%の目標より増やす方針を決める可能性があると表明している。
レインサル氏はEU各国がウクライナ軍事支援への拠出を増額すべきだとも主張。現状でEU全体のウクライナ軍事支援は域内全体のGDPの約0.2%相当だが、これを1%にできればウクライナの戦況は大きく変わってくるとの考えを示した。
今回の欧州7カ国外相のキーウ訪問は、ロシアの攻撃で破壊された電力インフラ復旧に苦しむウクライナを支援する姿勢を示す狙いがある。