1301GMT 31日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
3日終値 前営業日終値
株 FT100 4682.46(+74.10) 4608.36
クセトラDAX 5426.85(+94.71) 5332.14
金 現物午後値決め 959.75 939.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.180 (‐0.005) 0.414(0.395)
独連邦債2年物 1.382(1.260)
独連邦債10年物(9月限) 121.59 (‐0.45) 3.350(3.280)
独連邦債30年物 4.046(3.987)
--------------------------------------------------------------------------------
<為替> ドルが主要通貨バスケットに対して年初来の安値に下落。強い内容となった
欧州製造業部門に関する指標や堅調な銀行決算を受けて株高となり、リスク選好が強まっ
ている。
<株式> ロンドン株式市場は上昇し、FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値とザ
ラ場で年初来最高値を記録した。バークレイズとHSBCの決算が好感され銀行株に買い
が入り上げを主導したほか、経済指標の改善を背景に米株市場が堅調に推移し相場を支援
した。
FT100種指数は終値ベースで、リーマンショックに見舞われた2008年10月上
旬以来の高値に上昇した。ザラ場でも4710.23の年初来高値をつけた。
キャピタル・スプレッズのセールス部門を統括するアンガス・キャンベル氏は「投資家
心理は日に日に一段と楽観的になっており、今週はこれまで銀行株が勢いに弾みをつけて
いる」と述べた。
銀行株が高い。同セクターの決算発表の皮切りとなったHSBC
ズ
HSBCは5%高。1―6月期の税引き前利益が50億2000万ドルとなり、前年同
期の102億ドルから半減したものの、アナリストの平均予想を若干上回った。
バークレイズは6.7%高。1―6月期決算の税引き前利益は事前の予想の届かなかっ
たものの、前年比8%増。不良債権がほぼ倍増し、好調な投資銀行業務などの利益を圧迫
した。
前出のキャンベル氏は「銀行セクターの黒字転換は金融市場のみならず、長い目で見れ
ば、英納税者にとっても良いこととだ。RBSやロイズへの投資がリターンをもたらす可
能性が高まる」と述べた。
業績発表を4日控えるスタンダード・チャータード
予定のロイズ・バンキング・グループ
オブ・スコットランド(RBS)
表を行う。
鉱山株も堅調。中国経済の持ち直しを示す一段の兆候を受けて需要期待が高まり銅価格
が10カ月ぶりの高値をつけた。金属価格が上昇した。
エクストラータ
ズ
エネルギー株にも買いが入った。米原油先物
BGグループ
ジー
石油サービス会社ペトロファク
ートラル」から「バイ」に引き上げた。
欧州株式市場は反発し9カ月ぶり高値で引けた。米供給管理協会(ISM)製造業景気
指数が前月から予想以上に改善した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は13.15ポイント(1.42%)
高の941.93。これは前年11月初旬以来の高水準となる。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は35.94ポイント(1.36%)高
の2674.07。
7月の米ISM製造業景気指数は48.9と前月の44.8から上昇し、ロイターによ
るアナリスト予想の中央値である46.2を上回った。
銀行株が上げを主導。HSBC
が、半減したもののアナリスト予想を若干上回った。
バークレイズ
増し、序盤下落したものの切り返した。カゼノブは、負債評価に関連した損失が予想より
大きかったことを踏まえると、基調的には悪くない内容との見方を示した。
その他銀行株ではウニ・クレディト
イス
米原油先物
ループ
鉱山株ではアントファガスタ
英中製造業指数にも支援された。7月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)は08
年3月以来初めて業況判断の分かれ目となる50を上回った。
CLSA証券が発表した7月の中国購買部担当者景気指数も、1年ぶり高水準に上昇し
景気回復がしっかりとした足取りであることを示した。
ディフェンシブ銘柄は軟調。特に医薬品株が指数を押し下げ、ロシュ
%、ノバルティス
<ユーロ圏債券> 下落。堅調な各国の製造業指標や銀行セクターをめぐる明るいニュ
ースを手がかりに、株などの高利回り資産に資金がシフトした。
7月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)と米ISM製造業景気指数は、製
造業セクターが回復に向かっている兆候を示した。7月英製造業PMIも2008年3月
以来初めて節目となる50を上回ったほか、中国製造業生産も4カ月連続で拡大した。
英HSBC
性を示し、リスク選好の動きを支えた。
MSCIワールド株価指数<.MIWD00000PUS>は約2%上昇し、前年10月以来の高水準
となった。米株市場ではS&P<.SPX>が前年11月初旬以来初めて、1000ポイント台
に乗せた。
独連邦債先物9月限
1533GMT時点で、独連邦債10年物
(bp)上昇し3.346%。
同2年物
2・10年物利回り格差は200bp付近に縮小した。
ノムラのストラテジスト、ショーン・マロニー氏は「(指標や銀行セクターのニュース
など)これらすべての要因のほか、月末買いによって価格が行き過ぎていたため、月初に
価格が下落することは珍しいことではない」と述べた。
今週は欧州中央銀行(ECB)理事会とイングランド銀行(英中銀)の金融政策委員会
が行われる。ともに金利を据え置く公算が大きいとみられている。
市場では、英中銀が資産買い入れ計画を停止・拡大どちらの決定をするかに注目してい
る。
[東京 4日 ロイター]