[ワシントン 11日 ロイター] - 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は11日、サウジアラビアのムハンマド皇太子とイランやイエメン情勢について協議した。ホワイトハウスが明らかにした。
中国はこのほどサウジとイランの関係正常化の仲介を行ったが、これは米国抜きで行われた。先週にはイランのアブドラヒアン外相とサウジのファイサル外相が約7年ぶりとなる公式会談を中国の首都・北京市で行い、対立関係の解消で合意した。
ホワイトハウスは「サリバン氏とサルマン皇太子は、イランやその他の国からの脅威に対する抑止力を維持する必要性を強調しつつ、中東地域の緊張緩和に向けた全般的な動向について議論した」と説明。また、イランの核兵器保持を容認しないというバイデン大統領の揺るぎない決意についてサリバン氏が再確認したとしている。
イスラム教シーア派大国のイランとスンニ派が主流のサウジは、地域大国として中東の覇権を争ってきた。両国は先月、2カ月以内に双方の大使館再開に向けた調整を開始することで合意した。