[ロンドン 13日 ロイター] - コンサルタント会社EYが13日発表した再生可能エネルギーの投資先魅力度ランキングで、電力市場改革を加速させ、化石燃料からの脱却を図っているドイツが中国を抜き2位となった。
毎年発表している再生エネ市場トップ40ランクでは米国が1位を維持。ドイツは順位を1つ上げて10年ぶりに2位となった。
ドイツはウクライナ戦争が起こるまでは欧州最大のロシア産ガスの買い手であり、原子力や石炭にも依存してきた。しかし、4月に最後の原発3基を停止した。
報告書は「これはエネルギー移行加速の目標に向けた大きなマイルストーンである一方、短期的には石炭の使用量が増加する可能性がある」としている。
ドイツは2030年までに再生可能エネをエネルギー源構成の80%とすることを目標としている。現在は46%で、22年初め時点の41%から上昇したという。
米国は、エネ安全保障と気候変動への投資に3690億ドルを投じるインフレ抑制法(IRA)が昨年成立したことに支えられ、トップの座を維持した。
また、インドは太陽光を中心とした再生可能エネ産業の急成長により、オーストラリアを抜いて6位に浮上した。