[北京 4日 ロイター] - アジア時間4日の原油先物は小幅に続伸。米中の経済指標の内容を好感したほか、石油輸出国機構(OPEC)など主要産油国が供給を削減するとの見方が相場を支えている。
0015GMT(日本時間午前9時15分)時点で北海ブレント先物は0.17ドル高の1バレル=88.72ドル。米WTI先物は0.25ドル高の85.80ドル。
両指数とも先週は清算値ベースで半年超ぶりの高値を記録。週間で3週間ぶりに上昇した。
財新/S&Pグローバルが先週発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は予想外に景況改善・悪化の分かれ目となる50を上回った。これを受けて中国経済の先行きを楽観視する見方が高まった。中国当局が先週打ち出した一連の景気下支え策も相場のプラス材料。
投資家は、苦境が続く中国不動産部門に大規模な支援措置が打ち出されることをなお期待している。
一方、先週発表の8月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想以上に増加した。
ただ、雇用者数の増加ペースは鈍化しており、アナリストは米労働市場の軟化傾向によって連邦準備理事会(FRB)が近い将来に追加利上げに踏み切る可能性は低下したと指摘した。