[シンガポール 17日 ロイター] - 17日アジア時間の原油先物価格は小動き。米国がベネズエラに対する経済制裁を緩和するとの観測で前日に1%超下げており、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突拡大を阻止するための米政府の取り組みも供給不安の低下につながっている。
0113GMT(日本時間午前10時13分)時点で、北海ブレント先物は0.03ドル高の1バレル=89.68ドル、米WTI先物は0.11ドル安の86.55ドル。
ベネズエラのマドゥロ政権と野党勢力は17日、対話を再開する見通しで、これを受けて米国が対ベネズエラ制裁緩和に動く可能性がある。複数の関係筋が明らかにした。
米国は2019年以降、ベネズエラの石油産業に制裁を科してきた。
原油先物は先週、中東の紛争拡大への懸念で急騰していた。
ANZリサーチは「イランの外相は戦争が他の戦線に拡大することが避けられない段階に近づいていると警告しており、リスクがなお存在する」と指摘した。