Nidhi Verma Aftab Ahmed
[ニューデリー 16日 ロイター] - インド政府は国営製油所が、主要7カ国(G7)などが価格上限を設けているロシア産原油の輸入を中国の人民元で決済することに難色を示しており、これが原因で少なくとも7件の貨物の支払いが滞っていることが事情に詳しい関係者の話で分かった。
ただ、ロスネフチなどロシア企業によるインド国営製油所への供給は継続しているという。
ロイターは7月に、インドの製油所が元建て決済を部分的に始めたと報じていた。ただ、ロシアからの原油輸入の大半はドルやアラブ首長国連邦(UAE)の通貨ディルハムで決済し続けているという。
財務省の高官2人によると、インド政府は元を決済に使うことに不快感を鮮明にしている。
この影響を受けている製油所の関係者が話したところによると、少なくとも7件の貨物に対する支払いが滞っており、国営製油所の少なくも2社に最近納入された製品の一部支払いは9月最終週から未決済のままとなっている。