[北京 7日 ロイター] - 中国商務省は7日、貿易安定化の一環として、輸入許可の対象となる原油、鉄鉱石、銅精鉱、カリ肥料の貿易業者に対し、貨物のリアルタイム情報報告を義務付けると発表した。
レアアース(希土類)の輸出業者に対しても、今年10月31日から2年間にわたって適用される新規則に基づき報告を求める。
同省は目的について「大口製品の輸出入状況や動向を迅速かつ正確に把握、科学的に判断し、対外貿易業者に秩序ある輸出入を指導」するためなどと説明している。
大豆、大豆かす、粉ミルク、食肉など、さまざまなコモディティー(商品)についてはすでに報告規則が設けられている。
中鋼先物の鉄鉱石アナリストは「通関ペースは規則の影響をあまり受けないと思う。他の多くの農産物もすでに(報告義務)リストに載っており、制度は比較的発展しているはずだ」と語る。
一方、別のあるアナリストは、今回のデータ収集は政府が主要コモディティーの貿易管理を強化する前の第1歩になる可能性があると述べた。