Andrew Hayley
[北京 9日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反発。デフレ圧力を示す中国の物価統計には反応薄で、米中の需要を見極めようというムードが強い。
0145GMT(日本時間午前10時45分)時点で北海ブレント先物は0.62ドル(0.8%)高の1バレル=80.16ドル、米WTI先物は0.61ドル(0.8%)高の75.94ドル。
いずれも前日は2%超下落し、7月半ば以来の安値に沈んでいた。
中国国家統計局が9日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.2%下落、生産者物価指数(PPI)は2.6%下落した。CPIの0.1%下落、PPIの2.7%下落を見込んだ市場予想におおむね沿った結果となった。
米石油在庫統計は需要鈍化を示す可能性がある。米石油協会(API)の統計を引用した関係筋によると、3日までの週の米原油在庫は1190万バレル増加した。
公式統計でも確認されれば、週間では今年2月以来の大幅増となるが、米エネルギー情報局(EIA)はシステム更新のため15日まで統計発表を延期した。